結婚記念日で、妻と食事。いつもはフランス料理か中華だったが、いつかは本格的な天ぷらを食べてみたいというのを思い出して、銀座でチョイス。
以前、仕事をしていた東銀座で探したら、いい具合に「高級店の味を、お手頃な価格で」というお店「天扶良 銀座 しのはる」が見つかる。
有楽町で正午だったので、電話して1時に予約が取れる。久しぶりの東銀座で、もうすぐ建て替えの歌舞伎座から1分ほどのビルの地下。
高級感のある階段を下りると朱色のカウンターに。お客がいないが、調度品、店構え、雰囲気はかなりの上。少し座る場所に躊躇したが、カウンターで食することにした。ランチで月コース(3000円)を選ぶ。
人がいないし、カウンターなので目の前で調理が始まる。妻、少し緊張気味だが、徐々に店主と話をしながら、気軽に上品な茶碗蒸しから入る。
これがよかった。広島の田舎育ちの明治生まれの祖母に育てられて、完全に味付けはあっさり関西風なのだが、この店の茶碗蒸しがあったのだ。
これだといける。まず、活巻海老揚げが白く非常にきれいで塩につけていい触感で、うまい。妻もおいしい、おいしいと味わう。この辺で、いつ頃から店をしているのかを店主に聞く、「6年前から」という。
魚、江戸前穴子と続く、穴子は妻の大好物。妻に店主が油の説明をする。
材料よりもまず油との説明。イカ、しし唐、蓮根、ご飯をお代わりし、デザートと十分味わって、40分ほどで退席した。
本当に上品でおいしい店だった。衣の付け方も薄く、なんといってもカラッとした揚げ方に夫婦そろって、満足させられた。